採用・育成・定着の強化を、地元企業と共に考え支援
総合人材支援サービス Aqsh株式会社 代表取締役 塚田 崇博氏
八幡平市内で唯一の人材支援サービス企業 Aqsh株式会社は、人材の紹介・採用支援はもとより、地元企業の人事業務の強化支援に力を入れている。同社のワーケーションへの関わりについて代表取締役の塚田 崇博さんにお話を伺った。
地方創生には「仕事」と「余暇」の充実が重要
いわて八幡平ワーケーションサイト編集部(以下HW): 人材支援サービス会社「Aqsh」を立上げるきっかけはありましたか。
塚田: もともとは出身の関西地方で人材支援の仕事をしていましたが、八幡平市に移住していた父親と同居して、もっと家族との時間を大切にしたいと考え、5年前に自分も移住してきました。
最初の3年間はキャリアを活かした人材派遣会社に勤めていましたが、「スパルタキャンプ in 八幡平」への参加をきっかけに、八幡平市と共に人材支援事業「八幡平市まちの人事部」を立ち上げました。
HW: 八幡平市における地方創生の課題をお聞かせください。
塚田: 一番は若い世代の人口流出です。地元の高校・大学の卒業や、結婚を契機に、市外・県外に流出する若い世代が後を絶ちません。IターンやUターン希望者の獲得には、同級生が地元に残っている(働いている)ことも重要で、仕事の後の「余暇」に魅力がないと定着しにくく、いかに「暮らしの魅力」を伝えていくかが重要なポイントになります。
若手人材の流出を解決し、人を呼び込むために「暮らしの魅力」を発掘・発信
HW: ワーケーションを通じた課題解決への取り組みはどういったものでしょうか。
塚田: ワーケーションや観光の魅力を伝えていくのは、地方の活性化にとっては重要です。その結果、地方経済の底上げができれば、就職希望者や起業希望者の受け皿も大きくなります。
とはいえ、「スパルタキャンプ in 八幡平」も人気のプログラムですが、参加者自身の地元での就職や起業がほとんどで、八幡平市への移住・定住はまだそれほど多くはありません。
Aqshでは、ワーケーションや観光の先の定住希望者を誘致するために、「暮らしの魅力」の発掘を重点項目と受け止め、八幡平市の魅力を発信していく情報サイト「Omose八幡平!」の立ち上げや「謎解きロゲイニング」で観光ガイドに載っていないスポットを案内し、八幡平市ならではの魅力を見つけてもらえるよう、きっかけ作りに取り組んでいます。
また、2021年秋からは「人と繋がる」ことを課題とした「起業塾」を開始し、地域の活性化と学びをテーマとした移住が増えるよう力を入れています。
ワーケーションをきっかけに八幡平市への移住を「Work」+「Migration」
塚田: 八幡平市が世界に誇る「地熱循環」に関する学びと実践が同時にできるツアーや、地元事業者の営業ノウハウを地域で継承するシステムを作りたいです。
いわゆる「関係人口」の創出や、地元企業に不足しがちな人事機能を地域として補うシステムづくりで、若い世代が希望を持てる、「住み継がれるまちの実現」を目指していきます。
総合人材支援サービス
Aqsh(アクシュ)株式会社
代表取締役:塚田崇博
住所:〒028-7111 岩手県八幡平市大更第25地割113番地
起業家支援センター2F
TEL:0195-78-8045
公式サイト https://aqsh.co.jp/